“道路の舗装や補修工事で発生するアスファルトの処分は、法律に基づいた適切な方法で行う必要があります。
処分を検討する際、多くの方が処分方法や費用の相場、信頼できる業者の選び方に悩むことでしょう。
アスファルトは産業廃棄物に分類されるため、専門の業者に依頼するのが一般的です。
この記事では、アスファルトの基本的な知識から、適正な処分方法、処分にかかる費用の目安、そして優良な専門業者を見極めるためのポイントまでを詳しく解説します。”
処分する前に確認!アスファルト(アスがら)とは?
“アスファルトは、原油を精製する過程で残る炭化水素を主成分とした黒色の物質です。
一般的には「アスファルト・コンクリート」の略称で、道路舗装材として広く利用されています。
このアスファルト・コンクリートは、アスファルトに砂利や砂、石粉などを混ぜ合わせて製造されます。
道路工事などで撤去されたアスファルト塊は「アスファルトがら(アスがら)」と呼ばれ、産業廃棄物の中の「がれき類」に分類されます。
油分を含む性質から、処分やリサイクルには専門的な知識と設備が求められます。”
アスファルトとコンクリートガラの見た目や性質の違い
“アスファルトがらとコンクリートがらは、どちらも建設工事で発生するがれき類ですが、見た目と性質に明確な違いがあります。
アスファルトがらは原油由来の黒いアスファルトを結合材としているため、全体的に黒っぽい色をしています。
一方、コンクリートがらはセメントが主成分であるため、灰色や白色に近い見た目です。
性質面では、アスファルトは熱を加えると軟化する熱可塑性があり、油分を含んでいます。
対してコンクリートは、水と反応して硬化する水硬性という性質を持ち、油分は含んでいません。
これらの性質の違いから、処分やリサイクルの方法もそれぞれ異なるため、正確な分別が重要になります。”
アスファルトの正しい処分方法は産業廃棄物処理業者への依頼
“アスファルトは産業廃棄物の「がれき類」に該当するため、その処分は法律に則って適正に行わなければなりません。
最も一般的で正しい処分方法は、都道府県から「産業廃棄物収集運搬業」や「産業廃棄物処分業」の許可を得た専門業者に依頼することです。
産廃処理を業者に委託する際には、排出事業者の責任として、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付が義務付けられています。
マニフェストは、廃棄物が収集運搬から最終処分まで適正に処理されたことを証明する重要な書類であり、不法投棄を防ぐ役割を担っています。”
無許可業者への依頼や不法投棄は絶対にNG!
“アスファルトの処分を無許可の業者に依頼したり、自ら不法投棄したりする行為は、廃棄物処理法によって厳しく禁じられています。
アスファルトは産業廃棄物であり、その処理責任は排出した事業者自身にあります。
万が一、委託した業者が不法投棄を行った場合、依頼した排出事業者も罰則の対象となる可能性があります。
廃棄物処理法に違反すると、5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはその両方が科されることもあり、企業の信頼を著しく損なう事態につながります。
必ず許可を持つ正規の業者に適正な処理を委託しなくてはなりません。”
アスファルトの処分にかかる費用の相場
“アスファルトの処分費用は、その量、地域、依頼する業者によって変動します。
一般的な費用の相場は、1立方メートルあたり数千円から、あるいは1トンあたり数千円程度が目安です。
この費用には、アスファルトがらを収集して運搬するための「収集運搬費」と、中間処理施設や最終処分場で処理するための「処分費」が含まれます。
地域によって処理施設の数や距離が異なるため、特に運搬費が変動しやすい傾向にあります。
正確な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、内訳を比較検討することが不可欠です。”
処分費用の料金目安と内訳
“アスファルトの処分費用の料金体系は、主に体積(m3)または重量(t)を基準に設定されます。
内訳は、アスファルトがらが発生した現場から処理施設まで運ぶための「収集運搬費」と、破砕やリサイクル、最終処分を行う「処分費」の2つで構成されるのが一般的です。
収集運搬費は、使用する車両の大きさや現場から処理施設までの距離によって変動します。
処分費の単価は、1tあたり3,000円〜7,000円程度が目安ですが、地域や業者によって異なります。
体積(m3)で料金を提示された場合は、アスファルトの比重を用いて重量に換算し、料金の妥当性を判断する必要があります。”
処分費用をできるだけ抑えるための3つのポイント
“アスファルトの処分費用を抑えるには、いくつかのポイントがあります。
第一に、アスファルトがらと他の廃棄物を現場でしっかり分別することです。
コンクリートがらや木くずなどが混入していると、処分費用が割高になる可能性があります。
第二に、複数の業者から相見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討することです。
第三に、可能であれば自社で中間処理施設まで運搬(自己運搬)することです。
これにより収集運搬費を削減できます。
また、アスファルトは再生路盤材などへのリサイクルが可能です。
建設リサイクル法に基づき適正なリサイクルを行うことで、処分費用の削減だけでなく環境負荷の低減にも貢献できます。”
失敗しない!優良なアスファルト処分業者の見極め方
“アスファルトの処分を安心して任せられる優良業者を見極めるには、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、事業を行うために必要な「産業廃棄物収集運搬業許可」を保有しているかを確認することが大前提です。
また、料金体系が明確で、見積もりの内訳が詳細に記載されているかも重要です。
例えば、近くの業者や、千葉県内で実績のある業者など、地域の情報を集めることも有効です。
信頼できる業者を選ぶことは、不法投棄などのトラブルを未然に防ぎ、法令を遵守した適正な処分につながります。”
「産業廃棄物収集運搬業許可」の有無を確認する
“アスファルト処分業者を選ぶ際に最も重要なのが、「産業廃棄物収集運搬業許可」の有無を確認することです。
アスファルト(アスがら)は産業廃棄物に分類されるため、その収集や運搬を行うには、都道府県知事からの許可が必須です。
許可を持たない無許可業者に委託してしまうと、排出事業者も罰せられる可能性があるため注意が必要です。
許可の有無は、業者から提示される許可証の写しで確認できます。
その際、許可番号、事業の範囲(がれき類が含まれているか)、そして許可の有効期限が切れていないかを必ずチェックしましょう。
自治体のウェブサイトで産廃処理業者の許可情報を公開している場合もあります。”
複数の業者から相見積もりを取って料金を比較する
“適正な価格でアスファルト処分を依頼するためには、複数の業者から相見積もりを取ることが非常に有効です。
1社だけの見積もりでは、提示された金額が相場に対して高いのか安いのかを判断するのが困難です。
最低でも2~3社から見積もりを取り、料金の内訳を詳細に比較しましょう。
その際、収集運搬費や処分費の単価だけでなく、車両費やその他の諸経費が含まれているかを確認します。
単純な価格の比較だけでなく、見積書の分かりやすさや担当者の対応なども含めて総合的に判断することが、納得のいく業者選びにつながります。
安すぎる見積もりは、不法投棄などのリスクも考えられるため、費用の計算根拠を明確に説明できる業者を選びましょう。”
過去の処分実績や口コミをチェックする
“業者の信頼性を見極める上で、過去の処分実績や第三者からの評判を確認することも重要な判断材料となります。
多くの業者は自社のウェブサイトに過去の工事実績や取引事例を掲載しています。
特に、道路舗装工事や駐車場の解体工事など、自社の案件と類似した実績が豊富にあるかを確認するとよいでしょう。
また、インターネット上の口コミやレビュー、同業者からの評判も参考になります。
実際にその業者を利用した人の意見は、サービスの質や対応の良し悪しを知る上で貴重な情報源です。
ただし、情報のすべてを鵜呑みにせず、あくまで判断材料の一つとして活用することが求められます。”
優良産廃処理業者認定制度も判断基準のひとつ
“信頼できる業者を選ぶための客観的な指標として、「優良産廃処理業者認定制度」があります。
これは、通常の許可基準よりも厳しい基準をクリアした産業廃棄物処理業者を、都道府県や政令市が認定する制度です。
遵法性、事業の透明性、環境配慮の取り組み、電子マニフェストの導入といった項目で評価されます。
この認定を受けている業者は、事業運営において高い信頼性があると判断できます。
認定業者の情報は、環境省のウェブサイトや各自治体のホームページで公開されているため、業者選定の際に確認することで、より安心して処分を委託できる業者を見つけやすくなります。”
アスファルト処分に関するよくある疑問
“アスファルトの処分を検討する中で、様々な疑問が生じることがあります。
例えば、DIYで発生したごく少量のアスファルトはどう処分すればよいのか、費用の計算に必要な比重はどの程度で見積もればよいのか、といった実務的な質問が寄せられます。
これらの疑問は、処分を依頼する前に解消しておくことで、業者とのやり取りがスムーズに進み、トラブルを未然に防ぐことにつながります。
ここでは、アスファルト処分に関する一般的な疑問点を取り上げ、それぞれの対処の方法について解説していきます。”
DIYで発生した少量のアスファルトでも処分可能ですか?
“自宅の駐車場補修などのDIYで発生した少量のアスファルトであっても、産業廃棄物として扱われます。
そのため、一般のごみとして自治体の収集に出すことはできません。
たとえ少量であっても、必ず産業廃棄物処理の許可を持つ専門業者に処分を依頼する必要があります。
多くの業者は法人向けの大規模な収集を主としていますが、中には個人からの少量の依頼に対応してくれる業者もあります。
まずは近隣の産業廃棄物処理業者に連絡を取り、少量の受け入れが可能かどうか、引き取りの条件や費用について問い合わせてみましょう。
持ち込みを受け付けている処理場があれば、運搬費用を節約できる場合もあります。”
費用計算に必要なアスファルトの比重はどのくらいですか?
“アスファルトの処分費用は、重量(t)で計算されることが多いため、体積(m3)から重量を割り出す際に比重が必要になります。
アスファルトの比重は、骨材の種類や密度によって多少変動しますが、一般的には2.3〜2.4程度とされています。
つまり、1立方メートル(1m×1m×1m)のアスファルト塊は、およそ2.3〜2.4トンの重さになります。
例えば、10m3のアスファルトがらが発生した場合、「10m3×2.3=23t」という計算で概算の重量を算出できます。
この数値を基に見積もりを依頼することで、より正確な処分費用を把握することが可能になります。”
まとめ
“アスファルトは産業廃棄物に分類され、その処分は廃棄物処理法に則って適正に行う必要があります。
処分方法は、都道府県から許可を得た産業廃棄物処理業者への委託が基本です。
費用は収集運搬費と処分費で構成され、地域や業者、量によって変動するため、複数の業者から相見積もりを取ることが重要です。
信頼できる業者を選ぶためには、「産業廃棄物収集運搬業許可」の有無を確認し、過去の実績や評判を参考にします。
優良産廃処理業者認定制度も判断基準の一つです。
法律を遵守し、信頼できるパートナーを選ぶことが、適切なアスファルト処分に不可欠です。”