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グリストラップってなに?

グリストラップとは?

やあ、ポリたん。
今日は「グリストラップ(グリーストラップ)」についてお話ししようと思うんだけど。
「グリストラップ」って言葉、聞いたことあるかな?

「グリストラップ」??
うーん、聞いたことないなあ…

そうだよね。
「グリストラップ」は、飲食店は食品加工工場に設置されている装置なんだ。
飲食店や食品加工工場はたくさんの油を使用するんだけど、これをそのまま流しちゃうとどうなると思う?

油をそのまま流しちゃうと、水が汚れて環境によくないよね。

そうなんだ。
油脂を排水に流してしまうと水環境を汚染してしまうんだ。
そこで登場するのが「グリストラップ」なんだ。
「グリストラップ」は飲食店や食品加工施設に設置され、食用油脂(グリース)を排水から取り除く装置なんだ。
これにより、油脂が下水道に流入して環境に悪影響を及ぼすことを防ぎ、環境保護につながるんだ。
さらに、他にもメリットあるから詳しく話していくよ。

グリストラップの役割

グリストラップ(グリーストラップ)は、飲食店や食品加工施設において、環境保護と公衆衛生の向上に欠かせない設備として広く認識されています。その役割は、以下の点で特に重要です。

1. 油脂の分離と防止

グリストラップは、排水に流れ込む食用油脂(グリース)を分離し、下水道に流入することを防ぎます。飲食店から排出される調理残渣や食品の残りカスは、水に混じると排水管内で凝固し、詰まりや臭いの原因となります。グリストラップはこれらの問題を解決し、下水道システム(下水処理施設、下水管など)を保護します。

2. 水質の改善

グリストラップの適切な使用により、地域の水質が向上します。油脂や汚れの排水への混入を防ぐことで、地下水、河川、および湖沼への有害な影響を最小限に抑える役割を果たします。これは生態系への悪影響を減少させ、水環境を保護する点で極めて重要です。

3. 法規制への順守

多くの地域で、飲食業におけるグリストラップの設置が法的に義務付けられています。これは環境規制への順守として重要であり、違反すると罰金や営業停止などの制裁が課せられることがあります。グリストラップの設置と適切なメンテナンスは、飲食店経営者にとって法的義務であり、地域社会への貢献としても評価されます。

4. 公衆衛生の向上

適切に機能するグリストラップは、病気の予防にも貢献します。油脂や食品残渣の排水への混入は、細菌の繁殖を助け、公衆衛生に悪影響を及ぼす可能性があります。グリストラップはこれらのリスクを軽減し、食品衛生の向上に貢献します。

グリストラップは単なる設備の一つではなく、地球環境と地域社会への貢献を象徴するものとして、その役割はますます重要性を増しています。

グリストラップの構造

グリストラップの構造図

グリストラップは通常、三段階の構造を持ち、これらの段階を通じて食用油脂(グリース)の効果的な分離と処理が行われます。ここでは、グリストラップの三段階構造について詳しく説明します。

第一段階:生ごみの除去

第一段階では、「バスケット」と呼ばれるかごで残飯や野菜くずなどの生ごみを取り除きます。

第二段階:油脂の分離

第二段階では、飲食店から排出された排水と食用油脂がグリストラップに流入します。
グリストラップの中にはバッフル(仕切り板)が設置されており、このバッフルは水と油脂を分離する役割を果たします。
排水がバッフルを通過すると、水は自然に下に流れる一方で、油脂は浮かび上がります。
この段階で、最も軽い油脂が表面に浮かび、分離が始まります。

第三段階:油脂の除去

第三段階では、バッフルの下にある油脂貯蔵エリアに分離された食用油脂が貯蔵されます。
このエリアは、一時的に油脂を保持し、水をクリアした状態で下に流すためのスペースです。
ここで、油脂は冷却および凝固し、より大きな塊となります。
最後に、トラップ管って言われる管を通じて下水道に油を含まない状態で流されます。
このようにして水は再び通常の排水に戻り、環境に配慮した方法で処理されます。

この三段階の構造により、グリストラップは効果的に食用油脂を分離し、水質を保護し、下水道および水環境に対する有害な影響を最小限に抑えます。
定期的なメンテナンスとクリーニングによって、グリストラップの効率的な機能が確保され、環境へのポジティブな影響が持続的に実現されます。

グリストラップの清掃

グリストラップは、定期的な清掃が必要です。
清掃をしなかった場合、排水管の詰まりが起きて悪臭や害虫の発生などさまざまな悪影響を発生させます。

グリストラップの清掃について

普段の清掃は、第一槽に設置されたバスケットを、掃除をしましょう。
バスケットは生ごみなどがたまるため、様々な悪影響の原因となります。

油脂分の清掃と沈殿物の除去作業は、2~3日に1回程度必要です。
油脂分が、蓄積されていくと、油脂分がグリストラップからあふれてしまいます。
あふれてしまうと、悪臭の原因になりますので、注意しましょう。
また、バスケットで取り除けない細かいゴミがグリストラップの底部に蓄積し、汚泥となります
蓄積しすぎると排水の流れが悪くなり、詰まりの原因となるので気を付けましょう。

グリストラップの清掃で出たごみの注意点

グリストラップを掃除する上で出たごみは種類に応じて、廃棄方法がことなります。

バスケットに溜まる生ごみは、可燃物として廃棄することが可能です。
しかし、油脂や底部に蓄積された汚泥は「産業廃棄物」となります。
産業廃棄物は、許認可を受けた産業廃棄物処理業者に依頼して引き取ってもらわなければいけません。

もしも、一般ごみとして出してしまった場合、不法投棄として違法になりますので十分に気を付けましょう。

定期的に業者に清掃に依頼することがおすすめです。

グリストラップは個人の清掃では、配管や細部などの清掃が困難です。
長年の汚れの蓄積によるトラブルを防止するため、プロの業者に徹底した清掃を依頼しましょう。
グリストラップの内部を高圧洗浄機や洗剤を使用して洗浄し、食品残渣や汚れを取り除きます。
また、グリストラップの清掃時には設備や機械部分も点検し、異常や損傷があれば修理や交換を行います。

許可を持った業者であれば、汚泥などの処理も任せることができるので適切に清掃、メンテナンス、処分まで一貫して行うことが可能です。

まとめ

このように、食用油脂と食品残渣を排水から分離し、環境への悪影響を減少させるグリストラップ(グリーストラップ)は、飲食店や食品加工施設にとって欠かせない存在なんだ。

グリストラップについてよくわかったよ。
大変だけど毎日きれいにしないとね!

その心掛けが大事だね。
清掃やメンテナンスを欠かすことがなければ、トラブルを避けることができるし、環境保護にもつながるんだ。
また、清掃したときに出る産業廃棄物も、ルールを守って適切に処理しようね。
すみずみまできれいにするのは、難しいからたまにはプロの業者さんに清掃やメンテナンスをお願いすることも大事だよ。
縁の下の力持ちである「グリストラップ」の重要性を分かってくれてよかったよ。

お店もきれいに、お水もきれいに、だね!

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